滞っていた何日分かの何人分かのメールを纏めて返信したら
一斉に返信が返ってきてうんざりしました。
どさくさに紛れて別件で新しいメールが来たと思ったらこれ。
「かわいい女の子がいる京都のメイド喫茶ってどこにある?」
そんなん知らんがな。
ついでだから返信したけど僕に聞くな。

明日の予定がどうとかそういう緊急性を要するものを除き、
基本的にメールの返信は滞りがちだし
うっかり忘れたまま放置することもあります。
しかもキー打つのをめんどくさがるので電報並みに簡潔。
別に怒ってるわけじゃないんで、
僕からメール受け取った人はその辺ご理解下さい。
あとは「了解」の2文字で返信が済むように
本文を練っておいてもらえると非常に助かります。

急遽外食する必要が出てきたため、
昨日は巨大オムライスを食べに行ってきました。
メールの返信待ちがめんどくさかったので電話をかけて
近所に住んでる黒銀君を呼びつけて、
5〜6人分あるオムライスを2人で分け、
ケーキを一個ずつ食って帰ってきました。
八幡WINGの皆とはたまにバイキングを食べに行くのですが、
ほんと皆よく食べると思う。
僕は食いすぎで今日も食欲がない。

黒銀君と言えば滋賀バンギの愛用者として知られている一人です。
この「滋賀バンギ」というデッキの通称については
度々議論の対象になっていますので
一度それを含めてデッキのネーミングということについて
考えてみたいと思います。

まず「滋賀バンギ」というデッキについて。
これは一般にノコッチ展開からピジョットを立て、
PCG2のわるいバンギラス複数体でスピンテールを繰り返し、
最後に岩マシンでサイドカードを一気に引くという
コンセプトのデッキです。
茶バンギで弱点を分散するとか、
カイリューで悪エネを移動させるとか、
マインでエネルギーを補給しつつスクランを発動させるとか、
亜種は様々ですがそういうギミックを仕込んだものとは別に
最もシンプルな構築のものが滋賀バンギと呼ばれます。
なぜこのようなネーミングが生まれたのかというのは
多くの人が疑問に思っていることでしょう。

滋賀バンギのメインとなるPCG2の黒バンギですが、
PCG2の発売当初はマグマウィニーがまだ猛威を振るっており、
黒バンギは色相性の関係で出る幕がなかったため、
当時バンギと言えば茶バンギメインのデンバンギが主流でした。
ところが、ゲームのスピード化に伴ってマグマウィニーが
次第に環境からフェードアウトしていくにつれ、
入れ替わって序々に黒バンギが頭角を現してくることになります。
ある程度考えれば誰でも思いつく可能性のあるデッキですし、
黒バンギが環境的にそれほど有利ではなかった時期から
このデッキの可能性に着目していた人も黒銀君だけではなく、
チームココアのあらひ、
元アイポケのSINさんなど数人の名前が挙げられると思います。
しかしこのうち、店舗大会等で集中的に
黒バンギを使っていた黒銀君の影響もあって、
周辺の滋賀のプレイヤーに黒バンギが爆発的に広まることとなり、
こうして各地の店舗大会で滋賀のプレイヤーが
黒バンギばかりを使っているのを見た大阪のプレイヤーの間で、
この滋賀で流行している最もシンプルな形の黒バンギデッキを
「滋賀バンギ」と呼ぶ動きが出てきました。
面白がってつけられたこの名称が、
それまでバンギと言えばデンバンギが当たり前だった状況下で
デンバンギと後発の黒バンギを区別するために非常に有効に働き、
滋賀バンギという名称が全国的に広まることになります。
要するに、滋賀バンギという構築形式及びデッキ名称の成立は
環境的な要因に拠るものです。
一連の流行現象が滋賀のプレイヤーによる
プロパガンダ的な行動の結果であると考えている人もたまにいるようですが、
それは全くの見当違いであると言えます。
一部で半ば教祖的な扱いになっている黒銀君を初めとする
滋賀のプレイヤー達はこのデッキの起源を主張したわけでもなければ
滋賀バンギという名称を広めようとしたわけでもありません。

似たような名前のデッキとして「滋賀レック」というのがあります。
明らかに滋賀発のデッキであったために滋賀バンギを文字って
まず大阪のプレイヤーからこの呼び名が生まれ、
旧来のバシャレックやレックマインとの区別をつけるのに便利だったため
滋賀バンギと同じようにデッキごと全国に広まっていきました。

また、九州で流行していたハッサム単のことを
「九州ハッサム」と呼ぼうとする動きも一部でありましたが、
これは定着しませんでした。
理由は恐らく2つあります。
まず、同時代に同じ名前のカードを主力に据えた
別の構築形式が存在しなかったため区別する必要がなかったこと。
ハッサム単以前にハッサムが主力のデッキを探そうと思ったら、
e3の時代にまで遡らないといけません。
もう一つは、名前が長すぎたこと。
「九州ハッサム」と「ハッサム単」。
口に出したときどちらが楽かは言うまでもないでしょう。

さて、特定の概念に名前を付けて分類することを
「ラベリング」と言います。
例えば、世の中には様々な鳥がいますが、
茶色くて黒の斑点があってお腹の白い小鳥が「スズメ」、
真っ黒くてゴミを漁ったりする鳥が「カラス」、
体が白くて嘴の白い水鳥が「ハクチョウ」、
それを間抜けにしたようなのが「アヒル」、
それらを模した便器が「おまる」と、
色々な名前をつけられて分類されています。
逆に「スズメ」といえばどんな鳥なのかは誰でも知っていますし、
「ハクチョウ」も知っていますし、
「おまる」が実は鳥ではないのだということも知っています。
このようにラベリングによって我々は名前を出すだけで
説明の手間を省くことができて大いに助かっているわけです。

上で「滋賀バンギ」というデッキの話をしましたが、
このようにデッキの構築パターンに対して名前を付けるのもラベリングです。
例えば「カメルギア」とだけ言えば
「ジラーチとサポーターで展開して
カメックスで加速してルギアやカイオーガやラティアス☆を
使い分けて戦うハーフのデッキ」
という情報が一気に伝わりますし、
戦略談義の際にこういったラベリングは非常に有効に働いています。

次はポケカのためのラベリングについて、
どのような法則が存在しどのように行うのがよいのか
ということについて考えます。
まず個別のネーミングに関してですが、
大まかなコンセプトと構築パターンが確立されているものについて行い、
それ以外のものは派生として扱うのがよいでしょう。
例えばルンカルは構築の柔軟性により多くの派生系を生みましたが、
どれも一様にルンカルと呼ばれ、
メインパンチャーにハッサムやガラガラなど別のものが採用されている場合も
ルンカルハッサムとかルンガラカルゴとか
あくまでも派生系としてのネーミングしかされませんでした。
当初の普及率が本家のものほど高くなかったのがその要因だと思います。
派生系がマイナーである場合はあまり頻繁に話題に上らないために
特別に略称を用意する必要がないのです。
黒バンギの場合はそれに加えて派生がほとんど普及しなかったので
滋賀バンギというデッキ名がそのまんま黒バンギデッキを指すようになりました。
ところで、こういう派生系を作る場合に新たな略称を自分で作ったり、
場合によっては自分の名前を冠したりする人がいますが、
そういうのはやめたほうがいいと思います。
最近、杉村太蔵議員が自分のブログに
誰だったか他の人の文章とよく似たものを掲載して物議をかもしましたが、
こういう風に他人のものやありふれたものに
申し訳程度のオリジナリティーを織り込んだものを
自分のものとして掲げる行為は
いいとか悪いとか以前にかっこ悪いこととして受け取られがちです。
「滋賀バンギ」というデッキ名称に嫌悪感を示す人がたまにいるのは
誰でも思いつくようなデッキに
特定の地方の名前がついているからだと思います。
そうは言っても定着しちゃったもんはしょうがない。

デッキ名については心理的に4拍で発音できるものが望ましいでしょう。
僕の先輩で小学生のあだ名について
何拍のものが多いか調査した人がいるのですが、
その調査によると小学生のあだ名は2〜4拍で
発音できるものがほとんどだったようです。
タレントなんかに目を移してみても木村拓也はキムタクだし、
ゲーム機にしてもプレイステーションはプレステだし、
呼びやすい略称ってやつは大体4拍に収まっています。
ポケカだとルンカルとかわるヤドとかです。
じゃあコロロマインとかはどうなるのか。
表記上6文字あって一見6拍あるように思えますが、
「コロロマイン」を高速で発音してみると
実際には「コ」「ロ」「ロ」「マィ」と4拍に近い発音になると思います。
多少言語学的な話になりますが、
拗音化するあ行とや行の音と、
長音「ー」促音「っ」撥音「ん」の音は
直前の音に吸収されがちなのでこういう現象が起こるわけです。
これをコロロマインの別称である「IDW」について当てはめてみると、
「アィ」「ディ」「ダ」「ブ」「リュ」と5音が必要となります。
名前から構築が連想されにくいこともあって
こちらの呼び方はそれほど普及してないわけです。

今日も何か説明しわすれたような気がするけど、
デッキ名はわかりやすく短くがまず第一だということです。
オリジナリティーをうまく取り込めれば理想的なのですがなかなか難しい。

さて、公式サイトのイベントレポートに載っていたカニパンを組んでみました。
有名な菓子パンと同じ名前で親しみやすいデッキ名だと思います。
一応封印と神秘を両方積んでみたけどどうも破綻してしまったような。
やはり1進化2体はちょっと厳しい気がします。
もっとうまい構築パターンがあるのかも。

ポケモン:8枚
2: クラブ(PCG8)
2: サンド(ADV2)
2: サンドパン(PCG7)
2: キングラー(PCG8)

トレーナー:14枚
1: オダマキはかせ
1: TVレポーター
1: ワープポイント
1: 砂漠の遺跡
1: オーキドはかせの研究
2: マスターボール
2: クルミのリクエスト
1: 漂流者
2: 神秘のかけら
2: 封印の結晶

エネルギー:8枚
2: 闘エネルギー
2: 鋼エネルギー
2: Wレインボーエネルギー
2: δレインボーエネルギー

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