パスタを茹でるのが趣味の煮物さんですが、
最近お料理とポケカがとても似ているというように感じるようになりました。

個々の素材の特性や相性を理解し、
他人のレシピを見たりしながら脳内でレシピを書き上げ、
あちこち足を運んで素材を調達し、
実際に作ってみる。
反省点を見つけては少しずつ改良を加え、
理想のレシピを作り上げていく。

この試行錯誤の過程が料理もポケカも全く一緒なわけです。
違ったジャンルに手を出しているようで
結局自分は似たようなことをするのが好きなんだなあと思いました。

さて、ちらほらと新弾の情報なんかも出たりなんかして、
そろそろ新しいデッキのことを考える時期になってきました。
全く新しいコンセプトのデッキをいきなり作るのは難しいものですが、
既存のデッキを自分流に改造するということは
間違いなく誰でもやっていることだと思います。
そうした改造の結果が吉と出るか凶と出るかは
プレイヤーの手腕に委ねられているわけですが、
今回はそのデッキの改造で失敗しないための考え方について
ハーフのミュウレックのクリスタルビーチ登場以前と以後の違いを
例にとって改造の過程を細かく見ていきたいと思います。

以下は僕が以前使っていたミュウレックです。

ポケモン:11枚
2: ラクライ(PCG2)
1: ライボルトex(PCG2)
2: ホロンのマルマイン(PCG6)
1: デオキシスex(PCG2)
1: デオキシスex(PCGGift)
2: ミュウex(PCG5)
2: レックウザex(ADV3)

トレーナー:12枚
1: オダマキはかせ
2: ツメの化石
2: ワープポイント
2: デュアルボール
1: 逆転!マジックハンド
2: ロケット団の幹部
2: クルミのリクエスト

エネルギー:7枚
5: 雷エネルギー
2: マルチエネルギー

このデッキのコンセプトは、
ミュウを使ってじゅうでんからドラゴンバーストと繋げて
2ターン目から大ダメージを与えていくというものです。
そのためにどのような構成を取ったかについて
一枚ずつ細かく見ていきます。

2: ラクライ(PCG2)
・ミュウの加速要因
・ライボルトへの布石
初手に必要なので確実に2枚欲しいカードです。

1: ライボルトex(PCG2)
・でんじしょうがいによるトレカロック
・ベンチショット
・初手ラクライ時の戦闘手段
ミュウのワザ要因とラクライの進化後のために投入されていますが、
ドラゴンバーストのほうがメインなのでこちらは1枚にしました。

2: ホロンのマルマイン(PCG6)
・エネルギーの総量増加
・多色エネルギー
更に旧型のミュウレックではレインボーエネルギーが入っていたスペースです。
多色エネのはドラゴンバーストの複数回発動のために
合計3枚は必要なところです。

1: デオキシスex(PCG2)
・exポケモンの攻撃の無効化
・ノーリスク50ダメージ
SFに比べたら重要度は低いのですが
ex同士の殴り合いで効きます。

1: デオキシスex(PCGGift)
・神秘貫通
・ノーリスク50ダメージ
主に神秘貫通が目的です。
場合によってはHPの高さとにげコスの低さを活かして盾になったりもします。

2: ミュウex(PCG5)
・攻撃の起点
言うまでもなくデッキのメインです。
初手にバトル場に出したいので2枚必須。

2: レックウザex(ADV3)
・メインパンチャー
ミュウのコピー元になる他、
自身も十分な戦力になり得ます。
1枚でもなんとかなりますがサイド落ち警戒で2枚。

1: オダマキはかせ
・手札の大量供給
ミュウレックは手札の消費が激しいので役立ちます。
ドロソは6枚が理想ですが、
ミュウレックはデュアボ展開が可能なので
その点で合計5枚にしてあります。

2: ツメの化石
・戦力交代の合間のクッション
・初手の選択肢増加
・ワープポイントの後自分のバトル場を元に戻す
ミュウはドラゴンバーストを放った後丸裸になるので、
そのとき後続を育てるために必要になってきます。

2: ワープポイント
・ポケモンの交代
・相手のバトル場の入れ替え
主に初手にミュウをバトル場に持ってくるのに使われます。
あとジラーチ2回とか殴らされたあとに大型が出てくると
エネルギーが足りなくなる恐れがあるので
そういった状況を防ぐためにも。
いれかえよりはこっちです。

2: デュアルボール
・序盤の展開
初手前ミュウ後ラクライを実現するために重要なカードです。

1: 逆転!マジックハンド
・攻撃対象の確実な指定
ドラゴンバーストをベンチのポケモンにぶつけたいときに使います。
ミュウレックはサイドを引かれやすいデッキなので役に立ちます。
2枚入れるスペースは無いし、
後半にしか使わないので1枚で十分。

2: ロケット団の幹部
・手札供給
・ハンデス
主にカメルギアの完成を遅らせる目的で投入されています。
手札の消費が激しいデッキではこれでも十分にドロソとして活用できます。

2: クルミのリクエスト
・手札の安定供給
2進化のいないデッキでは使用のタイミングを選ばない
大変使いやすいドロソです。

5: 雷エネルギー
・たねポケモンに貼る
たねポケモンに貼れるエネルギーの合計は、
確率的な問題で6〜7枚以上が理想。

2: マルチエネルギー
・たねポケモンに貼る
・多色エネ
メガショットで丸裸になるのを防ぐためにも役立ちます。

さて、ここにボルトビーチ戦略を取り入れるわけです。
主にアンチカメルギアとして、
でんじしょうがいによるカメックス登場の抑止と、
クリスタルビーチ併用によるルギアの攻撃を抑止が目的となります。
攻撃のメインをドラゴンバーストからでんじしょうがいに
切り替えることになるのですが、
最低限必要なものは、
ラクライとライボルトとクリスタルビーチがそれぞれ2枚。
どんどんカードを入れ替えていきます。

まず、メインの攻撃手段をシフトしましょう。
レックウザ1枚をライボルト1枚に。

ドラゴンバースト使用時とは違って
ロックをかけながら時間をかけて攻めていくことになるので、
倒されることによる息切れが起こりにくくなります。
初手事故の確率は上がりますが、
ツメの化石2枚をクリスタルビーチ2枚に。

この時点でホロンマインがクリスタルビーチと
マイナスシナジーを発揮するようになりました。
元に戻しておきましょう。
ホロンマイン2枚をレインボーエネ2枚に。

細かい点ですが、
ベンチを倒す必要が薄れたのと、
ツメの化石が抜けたことでワーポが使いづらくなりました。
初手ミュウじゅうでんのためにスイッチは抜けないので、
ワーポ1枚をいれかえ1枚に。

デュアボ展開でたねポケモンを並べるだけでなく、
新たに2ターン目にライボルトを用意するという目的が加わったわけです。
ドロソ事故は防止したい。
一旦立ててしまえばあとはバトル場を順に倒していけばいいので、
マジハン1枚をオーキド1枚に。

上記と同様の理由で、
デュアルボール1枚をマスターボール1枚に。

これで一応体裁は整ったわけです。
とれいんさんのミュウレックなんかはこの時点で
改造を止めた感じに近いですね。
しかし1枚ずつエネルギーを貼って攻撃されるのが怖いので
リムーブが欲しいところだと僕は思いました。
コイン判定を必要とし結果が不確定で
戦略を立てづらいという面があるため、
確実に期待した結果を得るために2枚セットでの投入が推奨されます。

でんじしょうがいをメインにしたことにより
エネルギーの消費が抑えられました。
初手に貼れるエネの枚数は十分確保できているので、
思い切って削りましょう。
雷エネルギー1枚をエネルギーリムーブ1枚に。

防御手段はでんじしょうがいに任せておきます。
デオキシスexDFをエネルギーリムーブ1枚に。

以下に、完成形のレシピを置いておきます。
デッキを改造するときに考えなければならないのは、
どのような意図で何がどの配分で投入されているのかをしっかり吟味することです。
逆に言えば、レシピを見たときに意図が容易汲み取れるのがいいレシピの証です。
この辺りもお料理と一緒。
どれとどれを入れ替えたらどのようなメリットデメリットが発生するのか
ということを考えながらありふれたデッキに
オリジナリティーを織り込んでいきましょう。
ちなみに今のは「オリ」と「織り」で韻を踏んでます。

もう一つ、お料理とポケカの共通点があります。
それは、上手な人ほどレシピを伏せたがること。
ラーメン店の取材お断りとかのあれね。
もちろん、例外はいっぱいありますが。
こちらのインタビューなどかからは
チームココアのポリシーにもどこか近しいものを感じます。

私のスタイル | パティシエ 辻口博啓(モンサンクレール)
http://www.im-product.com/style/tsujiguchi.html

ポケモン:8枚
2: ラクライ(PCG2)
2: ライボルトex(PCG2)
1: デオキシスex(PCGGift)
2: ミュウex(PCG5)
1: レックウザex(PCGGift)

トレーナー:14枚
1: ポケモンいれかえ
2: エネルギーリムーブ
1: オダマキはかせ
1: ワープポイント
1: デュアルボール
1: オーキドはかせの研究
1: マスターボール
2: ロケット団の幹部
2: クルミのリクエスト
2: クリスタルビーチ

エネルギー:8枚
4: 雷エネルギー
2: レインボーエネルギー
2: マルチエネルギー

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