バトルロードスプリング2007レギュの諸変更点に対する雑感・ハーフロズマス
2006年12月30日今年といっても4月の話でもう結構前の話になりましたが、
うちの妹は中学へ進学しました。
進学と同時に付き合いのある子がみんなケータイを持ち始めたらしく、
ご多分に漏れずうちのもケータイを欲しがりました。
無論こういうものは一種のわがままやよくばりの表れ
であることに間違いはないのですが、
様々な制約のかかった狭い世界に生きている子供にとって
友達と同じものや条件を持っているかどうかということは
大人が思っているよりも重要な問題であります。
個人的なことを言えばテレビを満足に見せてもらえなかったり
コンピューターゲームの類を買ってもらえなかったがために
常に疎外感と孤独感を小脇に抱えて少年時代を過ごした思い出もありますし、
そのような一過性のものに過ぎないコミュニケーションツールとしての何か
ではなくまさにコミュニケーションツールそのものである
ケータイに関しては持たせないわけにはいかないと思い、
宿便のように頑固なスローライフ至上主義者の母親を説得にかかり
なんとか妹にケータイを持たせることに成功しました。
なんだかんだ言っても最終的にはかわいい妹なわけですしね。
まあめんどくさいのでメール来ても読み流すだけで返信しないけどね。
割と懐かれているので受信も集中爆撃的ですがそれもまあ許容範囲。
でも徐々に目のチカチカするような絵文字や顔文字が増えてきて、
本文がギャル文字に切り替わってきて、
クソでかい画像ファイルを一度に何件も添付してくるようになって、
そして料金の使い過ぎをなんとかしてくれという電話が母親から来るようになり、
人の苦労も知らず加速度的にボンクラになっていく妹に
どうやらまた僕のか細い腕でチョークスリーパーを
かけてやらねばならんようです。
さてさて春道のレギュが発表されましたが、
メタゲーム予想はDP2発売を待たねばなりません。
その代わり今回はいつもより大幅な変更点があるので
それについて考えてみたいと思います。
まず予選形式。
シニア・マスターに関してレギュレーションが
ハーフでなくスタンに変更されました。
ハーフデッキは先手後手やサイドカードといった要素が
対戦結果に反映されやすいということもあって
戦略性を求めるプレイヤー達の間では不満の声がちらほらあったので
それに応えた形でしょうか。
まあ僕としてはスタン4枚戦のほうが楽です。
今後ハーフデッキがなくなるのではないかというのを危惧する声もありますが、
さてそれはどうでしょう。
そもそもハーフデッキというのは
試合時間の短縮のために生み出されたそうですが、
春道の予選の時間設定からもわかるように
スタンのサイドカードを4枚に減らしてみたところで
ハーフデッキほどは時間を節約できるはずもないのはわかり切っています。
現在ハーフデッキは日本と香港の2ヶ所で採用されているそうですが、
この2つの地域には共通した問題があります。
いずれも地価が高くイベントのために
広い場所を用意するのが難しいという問題です。
Tegoがコアに何度か来ていたときに店舗の狭さを話していましたが
日本のカードショップは総じて狭く、
こういった場所に人を集めてイベントを開くということを想定する限りは
ハーフデッキという遊び方がなくなる可能性は低いと思います。
あともう一つの大きな変化は久々にブロック落ちが発生したことですね。
時期的には大体予想通りと言ったところですし
落ちてゲームバランスが壊れるということもないし
必要なカードもアメとダイゴとレポくらいで
どれもアンコ程度だしちょっと買い足せば済む程度なのでまあいいでしょう。
これについては局所的に猛烈な抗議が巻き起こっていますが
旧裏落ちe落ちと経験するとこれも最早恒例行事と化した感がありますね。
全部ひっくるめてこの問題について考えてみたいと思います。
まず前提条件として忘れてはならないのが、
ポケモンカードという一連のムーブメントは
飽くまでもポケモンのキャラクターマーチャンダイジングの一環であり、
公式大会というのはその販促活動であるにすぎないということです。
ビジネスのためには常に新しいものが売れて収益の上がる仕組みが必要であり、
カードゲームにおいてもそれは例外でなく、
そのためにポケカを含む各種カードゲームでは様々な取り組みが行われています。
・禁止や制限
MTGや遊戯王を始めとした様々なカードゲームで行われており、
ポケカでは旧裏時代の殿堂入りもこれに含まれます。
どちらにせよ一覧表が必要になってややこしいことになりますが
ゲームバランスは保たれます。
・ブロック落ち
エキスパンション全体を対象に禁止をかけます。
さっぱりしていてわかりやすいのですが、
経済的に弱いプレイヤーの切捨てになる一方で
新規プレイヤーの参入の助けになります。
・ルール変更やエラッタ
エラッタとはゲーム中にカードに記されている記述と違った処理を行うことで、
ガンダムウォーやLyceeで多く行われているようです。
ポケカでも最近なにかの化石等にエラッタが適用されました。
あまり大規模だと覚えておくのが大変です。
・スペックのインフレ
新しいエキスパンションごとに少しずつスペックの優れたカードを出し、
数値的に過去のカードを弱くしてしまう手法で、
初期の遊戯王やデジモンカードがこんな感じでした。
ポケカもex時代にやや数値がインフレ化する傾向がありました。
数値が上がると桁が増えてやがてカードに表記しきれなくなるので限界があります。
・相性ゲー化
新しいエキスパンション毎に
既にあるカードに対して有利なカードを作り出し、
相性的に過去のカードを弱くしてしまう方法です。
ポケカではピジョットとポケパワー対策の応酬が結構酷かったですね。
これも加速すると有利不利の関係が複雑になってきて
結局最終的にはスペックでしか環境が切り替わらなくなるという問題があります。
旧裏落ちのときはさすがに僕も反感を覚えましたが、
仮に一切の制限を行わなかったとしたら、
ゲームバランスが破綻しビジネスも立ち行かなくなるでしょうし、
今となってはあれも仕方なかったのだと思います。
そして現在のポケカですが、
エラッタが誤差程度であることを考えると
ほぼブロック落ちのみで環境を切り替えていると言え、
ゲームとしてはかなりバランスの取れたものになっていると思います。
バランスが取れているのにブロック落ちを行う理由は
直接的には古いカードの切捨てによる新たな需要の創出でしょう。
古いカードしか持っていないプレイヤーはこれによって資産的にダメージを受け、
環境についていけなくなりやがてプレイヤーをやめてしまうかもしれません。
しかしいくらファンであっても金を落とさない人間は少なくとも客ではないので
ファンサービスではなくプロモーション活動である公式大会では
端から対象外なのだと思います。
それでなくとも元来子供向けのゲームであるポケカですから
プレイヤー達は年齢が上がるにつれてどんどん離れていきますし
これだけならプレイヤーは減少していってビジネスが成り立たなくなりますが、
ブロック落ちには資産格差を是正することで
新規ユーザーを取り込みやすくなるというプラスの面も持っています。
MTGなんかでもブロック落ちのためにユーザーは減っていますが
その分新規参入はしやすいし復帰組の数も多いようです。
子供に大人気のポケモンを題材にしているポケカの場合は
特に新規ユーザーに関しては潜在的にかなりの数が期待できます。
しかもバックに親がついてる。
あわよくばその親もプレイヤーに取り込めるかもしれない。
古参のライトユーザーは既存の資産にちょっとずつ買い足すだけですが
新規プレイヤーならイニシャルコストとしてスターターやらなんやら買うでしょうし
商売としてはこっちのほうを重視すべきってことになると思います。
MTGや遊戯王では旧カードを使用できる環境を整えたり、
再録によって資産格差の問題の解決を図っていますが、
明らかに大人が対象のMTGでは大会に参加料を取っていますし、
遊戯王では高スペックのプロモーションカードを
他の商品のプロモーションに使用して間接的に収益を得ています。
ポケカは本来小さな子供向けのゲームですから、
そういった小細工をせずに製品単体で収益を得ようという
ビジネスモデルを設定した結果の一つが
この再録カードの旧バージョン切捨てなのでしょう。
なぜ他のカードゲームでやっていることができないのかと言うのは
多少酷だと僕は思います。
MTGの見よう見まねの初の国産カードゲームとして
多少不備のあるゲームシステムを引きずりながら
子供向けでありキャラゲーであるという手かせ足かせをはめたまま
なんとか生きながらえているのが今のポケカなのです。
学校の成績とかでも誰それは100点取ってるのに
お前はどうして60点かそこらしか取れないんだと言われても困るでしょう。
僕とあいつは同じ脳味噌がついてるわけじゃないんだから仕方ないじゃん。
うち金ないから通信教育とか塾とか行く余裕ないんだし。
せめて家事くらいちゃんとやってくれたらその時間を少し勉強に回せるのに。
あっ、これはうちの個人的な話でしたすいません。
これだけやっても資産格差の問題はまだ残ります。
しかし子供のお小遣い程度で最高級のデッキが
出来上がってしまうようでは商売上がったりなので
ある程度は金をかけてもらう必要があります。
資産ゲーの傾向が出ちゃうのは致し方ないことでしょう。
何も株ポケが悪いのではなくてトレーディングカードゲームという
ビジネスそのものがそういう宿命を背負っているのだと思います。
そもそも全力でいいデッキを作りに来てるプレイヤーって
割合で見るとそう多くはなく、
ジュニアともなるととりあえず遊べればいいというような
スタンスの子がほとんどだと思います。
とりあえず遊ぶなら30枚カードを集めるだけで十分。
やる気のある人はどんどん金かけたらいい。
そういう仕組みになっているのを考えると
ポケカって割とよくできたビジネスだなあと思います。
今回のレギュレーションの大きな変更に異を唱えている人の意見を見ていると
どうも個人的な感情を理由に持ち出しているものが多いように思われますが、
ビジネスに感情論で立ち向かうのは無謀な感じがします。
エキスパンションのマークが柱に頭突きを食らわしたくなるくらい紛らわしいのと
発表のタイミングが不意打ちに近かったのはまずかったと僕も思いますし、
みんな言いたいことを言ったらいいと思います。
そうでなくともネット上にお客様の意見が転がっているところは
ちゃんとチェックされているみたいですし。
抗議のメールを送りたいならそれでもいいですが虚しいこと。
何をやっても今回発表されたことが撤回されるようなことはないでしょう。
朝令暮改は企業の沽券に関わりますし、
ごねたら何とかなるという既成事実ができるのはまずい。
ただ公式発表がいつも投げっぱなしで歯切れの悪い感じがするのは
この企業のちょっとよくない所ですね。
旧裏が使えるルールを検討しているとか言って希望を持たせておきながら
その件に関してはその後音沙汰なしですし、
その昔の会員誌プレイヤーズでも
「イマクニ？の花嫁募集！」とかいう企画を立ち上げておきながら
事後報告がまったくなかったとかいうことがあります。
結局イマクニ？さんは結婚できたんでしょうか。
イマクニ？日記だけは律儀に更新されていますが。
まあ一つ言えるのは結婚相手を募集しなきゃいけないようないい年の男が
江頭2：50に全身タイツを着せて毛むくじゃらにしたような
職務質問物の格好をしてポケカという子供向けのゲームの
マスコットをやっているのはまずいというのは
子供であった僕の目にも明らかであったということです。
ある意味寂しくもありますがなんらかの形で表舞台には残って欲しかった。
ADVよりイマクニ？を返して欲しいです僕は。
おっと、イマクニ？は今の話に関係なかった。
企業がやってくれないことは個人がやるしかありません。
個人でADVのカードを使えるイベントを起こし、
ADVのカードの利用価値を創出することは可能です。
現にそういったコンセプトから生み出された
P：CONというイベントもありました。
ただしポケカのユーザーはそもそも数そのものがそう多くなく
年齢層も比較的低いために
そういうことができる人の数が他の界隈と比べて圧倒的に不足しています。
ポケカがポケモンのキャラゲーである以上年齢層は動かないでしょうから、
株ポケががんばってポケカがもっと売れて、
ユーザーが増えてかつ育ってくれないと現状は変わりません。
そんなん無理。
ビジネスビジネスってお前はリゲインかって言うか
ネタが古過ぎてわからなくて二重に申し訳ないのですが、
なんだかんだ言ってもポケカが好きな人たちは
結構な数が文句垂れつつもずるずるとポケカを続けてるんだと思います。
旧裏落ちのときもe落ちのときもそうでしたし
これからもただ同じことが繰り返されていくんでしょう。
世の中どうしようもないことってあるんだし、
どうせならネガティブなことばっかり言ってないでもっと楽しもうよ。
株ポケ的にはPCGも引き伸ばし過ぎたし
さっさとDP環境に切り替えたいんじゃないでしょうか。
とりあえず次のイベントでもDP限定のサブイベントが何かあるでしょうし
何かデッキを用意しておく必要があると思います。
という訳で手っ取り早く用意できるロズレイドを使って
デッキを組んでみました。
意図されたかどうかは定かでないですが異常な出現率のために
レートが暴落してしまったロズレイドです。
しかし動きが軽いのでスペックそのものは割と優秀です。
相方は限定環境で強いマスキッパをチョイス。
ロズマス！ロズマス！
ドダイマスには正直見劣りしますが、
こちらは後ろのマスキッパにエネをつけながら
前のスボミーのおつかいでいれかえを引っ張ってくることによって
擬似的ににげる0のポケモンを盾にしたのと同じことができます。
パンがなければお菓子を食べればいいじゃない。
マリーアントワネット様はある意味で正しい。
足りないものがあったら別のものを探せばいいんです。
ポッポとピジョンが手に入らなかったからネールカロスを考えたし、
ルギアが手に入らなかったからドスガスを考えたし、
資産が足りないとき僕は常に貧乏デッキの開発で切り抜けてきました。
これからも頑張って貧乏デッキを開発し
もりもりコピってもらいたいと思いますので
ポケカ共々僕なにものかとも末永くお付き合い願います。
資産の差は脳味噌でカバー！
がんばれ貧乏プレイヤー！
ポケモン:8枚
2: ロゼリア(PCG5)
2: スボミー(DP1)
2: ロズレイド(DP1)
2: マスキッパ(DP1)
トレーナー:14枚
2: ポケモンいれかえ
2: きずぐすり
1: エネルギーつけかえ
2: ポケモン図鑑 HANDY910is
2: モンスターボール
1: ワープポイント
2: ナナカマドはかせ
2: ライバル
エネルギー:8枚
8: 草エネルギー
うちの妹は中学へ進学しました。
進学と同時に付き合いのある子がみんなケータイを持ち始めたらしく、
ご多分に漏れずうちのもケータイを欲しがりました。
無論こういうものは一種のわがままやよくばりの表れ
であることに間違いはないのですが、
様々な制約のかかった狭い世界に生きている子供にとって
友達と同じものや条件を持っているかどうかということは
大人が思っているよりも重要な問題であります。
個人的なことを言えばテレビを満足に見せてもらえなかったり
コンピューターゲームの類を買ってもらえなかったがために
常に疎外感と孤独感を小脇に抱えて少年時代を過ごした思い出もありますし、
そのような一過性のものに過ぎないコミュニケーションツールとしての何か
ではなくまさにコミュニケーションツールそのものである
ケータイに関しては持たせないわけにはいかないと思い、
宿便のように頑固なスローライフ至上主義者の母親を説得にかかり
なんとか妹にケータイを持たせることに成功しました。
なんだかんだ言っても最終的にはかわいい妹なわけですしね。
まあめんどくさいのでメール来ても読み流すだけで返信しないけどね。
割と懐かれているので受信も集中爆撃的ですがそれもまあ許容範囲。
でも徐々に目のチカチカするような絵文字や顔文字が増えてきて、
本文がギャル文字に切り替わってきて、
クソでかい画像ファイルを一度に何件も添付してくるようになって、
そして料金の使い過ぎをなんとかしてくれという電話が母親から来るようになり、
人の苦労も知らず加速度的にボンクラになっていく妹に
どうやらまた僕のか細い腕でチョークスリーパーを
かけてやらねばならんようです。
さてさて春道のレギュが発表されましたが、
メタゲーム予想はDP2発売を待たねばなりません。
その代わり今回はいつもより大幅な変更点があるので
それについて考えてみたいと思います。
まず予選形式。
シニア・マスターに関してレギュレーションが
ハーフでなくスタンに変更されました。
ハーフデッキは先手後手やサイドカードといった要素が
対戦結果に反映されやすいということもあって
戦略性を求めるプレイヤー達の間では不満の声がちらほらあったので
それに応えた形でしょうか。
まあ僕としてはスタン4枚戦のほうが楽です。
今後ハーフデッキがなくなるのではないかというのを危惧する声もありますが、
さてそれはどうでしょう。
そもそもハーフデッキというのは
試合時間の短縮のために生み出されたそうですが、
春道の予選の時間設定からもわかるように
スタンのサイドカードを4枚に減らしてみたところで
ハーフデッキほどは時間を節約できるはずもないのはわかり切っています。
現在ハーフデッキは日本と香港の2ヶ所で採用されているそうですが、
この2つの地域には共通した問題があります。
いずれも地価が高くイベントのために
広い場所を用意するのが難しいという問題です。
Tegoがコアに何度か来ていたときに店舗の狭さを話していましたが
日本のカードショップは総じて狭く、
こういった場所に人を集めてイベントを開くということを想定する限りは
ハーフデッキという遊び方がなくなる可能性は低いと思います。
あともう一つの大きな変化は久々にブロック落ちが発生したことですね。
時期的には大体予想通りと言ったところですし
落ちてゲームバランスが壊れるということもないし
必要なカードもアメとダイゴとレポくらいで
どれもアンコ程度だしちょっと買い足せば済む程度なのでまあいいでしょう。
これについては局所的に猛烈な抗議が巻き起こっていますが
旧裏落ちe落ちと経験するとこれも最早恒例行事と化した感がありますね。
全部ひっくるめてこの問題について考えてみたいと思います。
まず前提条件として忘れてはならないのが、
ポケモンカードという一連のムーブメントは
飽くまでもポケモンのキャラクターマーチャンダイジングの一環であり、
公式大会というのはその販促活動であるにすぎないということです。
ビジネスのためには常に新しいものが売れて収益の上がる仕組みが必要であり、
カードゲームにおいてもそれは例外でなく、
そのためにポケカを含む各種カードゲームでは様々な取り組みが行われています。
・禁止や制限
MTGや遊戯王を始めとした様々なカードゲームで行われており、
ポケカでは旧裏時代の殿堂入りもこれに含まれます。
どちらにせよ一覧表が必要になってややこしいことになりますが
ゲームバランスは保たれます。
・ブロック落ち
エキスパンション全体を対象に禁止をかけます。
さっぱりしていてわかりやすいのですが、
経済的に弱いプレイヤーの切捨てになる一方で
新規プレイヤーの参入の助けになります。
・ルール変更やエラッタ
エラッタとはゲーム中にカードに記されている記述と違った処理を行うことで、
ガンダムウォーやLyceeで多く行われているようです。
ポケカでも最近なにかの化石等にエラッタが適用されました。
あまり大規模だと覚えておくのが大変です。
・スペックのインフレ
新しいエキスパンションごとに少しずつスペックの優れたカードを出し、
数値的に過去のカードを弱くしてしまう手法で、
初期の遊戯王やデジモンカードがこんな感じでした。
ポケカもex時代にやや数値がインフレ化する傾向がありました。
数値が上がると桁が増えてやがてカードに表記しきれなくなるので限界があります。
・相性ゲー化
新しいエキスパンション毎に
既にあるカードに対して有利なカードを作り出し、
相性的に過去のカードを弱くしてしまう方法です。
ポケカではピジョットとポケパワー対策の応酬が結構酷かったですね。
これも加速すると有利不利の関係が複雑になってきて
結局最終的にはスペックでしか環境が切り替わらなくなるという問題があります。
旧裏落ちのときはさすがに僕も反感を覚えましたが、
仮に一切の制限を行わなかったとしたら、
ゲームバランスが破綻しビジネスも立ち行かなくなるでしょうし、
今となってはあれも仕方なかったのだと思います。
そして現在のポケカですが、
エラッタが誤差程度であることを考えると
ほぼブロック落ちのみで環境を切り替えていると言え、
ゲームとしてはかなりバランスの取れたものになっていると思います。
バランスが取れているのにブロック落ちを行う理由は
直接的には古いカードの切捨てによる新たな需要の創出でしょう。
古いカードしか持っていないプレイヤーはこれによって資産的にダメージを受け、
環境についていけなくなりやがてプレイヤーをやめてしまうかもしれません。
しかしいくらファンであっても金を落とさない人間は少なくとも客ではないので
ファンサービスではなくプロモーション活動である公式大会では
端から対象外なのだと思います。
それでなくとも元来子供向けのゲームであるポケカですから
プレイヤー達は年齢が上がるにつれてどんどん離れていきますし
これだけならプレイヤーは減少していってビジネスが成り立たなくなりますが、
ブロック落ちには資産格差を是正することで
新規ユーザーを取り込みやすくなるというプラスの面も持っています。
MTGなんかでもブロック落ちのためにユーザーは減っていますが
その分新規参入はしやすいし復帰組の数も多いようです。
子供に大人気のポケモンを題材にしているポケカの場合は
特に新規ユーザーに関しては潜在的にかなりの数が期待できます。
しかもバックに親がついてる。
あわよくばその親もプレイヤーに取り込めるかもしれない。
古参のライトユーザーは既存の資産にちょっとずつ買い足すだけですが
新規プレイヤーならイニシャルコストとしてスターターやらなんやら買うでしょうし
商売としてはこっちのほうを重視すべきってことになると思います。
MTGや遊戯王では旧カードを使用できる環境を整えたり、
再録によって資産格差の問題の解決を図っていますが、
明らかに大人が対象のMTGでは大会に参加料を取っていますし、
遊戯王では高スペックのプロモーションカードを
他の商品のプロモーションに使用して間接的に収益を得ています。
ポケカは本来小さな子供向けのゲームですから、
そういった小細工をせずに製品単体で収益を得ようという
ビジネスモデルを設定した結果の一つが
この再録カードの旧バージョン切捨てなのでしょう。
なぜ他のカードゲームでやっていることができないのかと言うのは
多少酷だと僕は思います。
MTGの見よう見まねの初の国産カードゲームとして
多少不備のあるゲームシステムを引きずりながら
子供向けでありキャラゲーであるという手かせ足かせをはめたまま
なんとか生きながらえているのが今のポケカなのです。
学校の成績とかでも誰それは100点取ってるのに
お前はどうして60点かそこらしか取れないんだと言われても困るでしょう。
僕とあいつは同じ脳味噌がついてるわけじゃないんだから仕方ないじゃん。
うち金ないから通信教育とか塾とか行く余裕ないんだし。
せめて家事くらいちゃんとやってくれたらその時間を少し勉強に回せるのに。
あっ、これはうちの個人的な話でしたすいません。
これだけやっても資産格差の問題はまだ残ります。
しかし子供のお小遣い程度で最高級のデッキが
出来上がってしまうようでは商売上がったりなので
ある程度は金をかけてもらう必要があります。
資産ゲーの傾向が出ちゃうのは致し方ないことでしょう。
何も株ポケが悪いのではなくてトレーディングカードゲームという
ビジネスそのものがそういう宿命を背負っているのだと思います。
そもそも全力でいいデッキを作りに来てるプレイヤーって
割合で見るとそう多くはなく、
ジュニアともなるととりあえず遊べればいいというような
スタンスの子がほとんどだと思います。
とりあえず遊ぶなら30枚カードを集めるだけで十分。
やる気のある人はどんどん金かけたらいい。
そういう仕組みになっているのを考えると
ポケカって割とよくできたビジネスだなあと思います。
今回のレギュレーションの大きな変更に異を唱えている人の意見を見ていると
どうも個人的な感情を理由に持ち出しているものが多いように思われますが、
ビジネスに感情論で立ち向かうのは無謀な感じがします。
エキスパンションのマークが柱に頭突きを食らわしたくなるくらい紛らわしいのと
発表のタイミングが不意打ちに近かったのはまずかったと僕も思いますし、
みんな言いたいことを言ったらいいと思います。
そうでなくともネット上にお客様の意見が転がっているところは
ちゃんとチェックされているみたいですし。
抗議のメールを送りたいならそれでもいいですが虚しいこと。
何をやっても今回発表されたことが撤回されるようなことはないでしょう。
朝令暮改は企業の沽券に関わりますし、
ごねたら何とかなるという既成事実ができるのはまずい。
ただ公式発表がいつも投げっぱなしで歯切れの悪い感じがするのは
この企業のちょっとよくない所ですね。
旧裏が使えるルールを検討しているとか言って希望を持たせておきながら
その件に関してはその後音沙汰なしですし、
その昔の会員誌プレイヤーズでも
「イマクニ？の花嫁募集！」とかいう企画を立ち上げておきながら
事後報告がまったくなかったとかいうことがあります。
結局イマクニ？さんは結婚できたんでしょうか。
イマクニ？日記だけは律儀に更新されていますが。
まあ一つ言えるのは結婚相手を募集しなきゃいけないようないい年の男が
江頭2：50に全身タイツを着せて毛むくじゃらにしたような
職務質問物の格好をしてポケカという子供向けのゲームの
マスコットをやっているのはまずいというのは
子供であった僕の目にも明らかであったということです。
ある意味寂しくもありますがなんらかの形で表舞台には残って欲しかった。
ADVよりイマクニ？を返して欲しいです僕は。
おっと、イマクニ？は今の話に関係なかった。
企業がやってくれないことは個人がやるしかありません。
個人でADVのカードを使えるイベントを起こし、
ADVのカードの利用価値を創出することは可能です。
現にそういったコンセプトから生み出された
P：CONというイベントもありました。
ただしポケカのユーザーはそもそも数そのものがそう多くなく
年齢層も比較的低いために
そういうことができる人の数が他の界隈と比べて圧倒的に不足しています。
ポケカがポケモンのキャラゲーである以上年齢層は動かないでしょうから、
株ポケががんばってポケカがもっと売れて、
ユーザーが増えてかつ育ってくれないと現状は変わりません。
そんなん無理。
ビジネスビジネスってお前はリゲインかって言うか
ネタが古過ぎてわからなくて二重に申し訳ないのですが、
なんだかんだ言ってもポケカが好きな人たちは
結構な数が文句垂れつつもずるずるとポケカを続けてるんだと思います。
旧裏落ちのときもe落ちのときもそうでしたし
これからもただ同じことが繰り返されていくんでしょう。
世の中どうしようもないことってあるんだし、
どうせならネガティブなことばっかり言ってないでもっと楽しもうよ。
株ポケ的にはPCGも引き伸ばし過ぎたし
さっさとDP環境に切り替えたいんじゃないでしょうか。
とりあえず次のイベントでもDP限定のサブイベントが何かあるでしょうし
何かデッキを用意しておく必要があると思います。
という訳で手っ取り早く用意できるロズレイドを使って
デッキを組んでみました。
意図されたかどうかは定かでないですが異常な出現率のために
レートが暴落してしまったロズレイドです。
しかし動きが軽いのでスペックそのものは割と優秀です。
相方は限定環境で強いマスキッパをチョイス。
ロズマス！ロズマス！
ドダイマスには正直見劣りしますが、
こちらは後ろのマスキッパにエネをつけながら
前のスボミーのおつかいでいれかえを引っ張ってくることによって
擬似的ににげる0のポケモンを盾にしたのと同じことができます。
パンがなければお菓子を食べればいいじゃない。
マリーアントワネット様はある意味で正しい。
足りないものがあったら別のものを探せばいいんです。
ポッポとピジョンが手に入らなかったからネールカロスを考えたし、
ルギアが手に入らなかったからドスガスを考えたし、
資産が足りないとき僕は常に貧乏デッキの開発で切り抜けてきました。
これからも頑張って貧乏デッキを開発し
もりもりコピってもらいたいと思いますので
ポケカ共々僕なにものかとも末永くお付き合い願います。
資産の差は脳味噌でカバー！
がんばれ貧乏プレイヤー！
ポケモン:8枚
2: ロゼリア(PCG5)
2: スボミー(DP1)
2: ロズレイド(DP1)
2: マスキッパ(DP1)
トレーナー:14枚
2: ポケモンいれかえ
2: きずぐすり
1: エネルギーつけかえ
2: ポケモン図鑑 HANDY910is
2: モンスターボール
1: ワープポイント
2: ナナカマドはかせ
2: ライバル
エネルギー:8枚
8: 草エネルギー
コメント